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7月 12

こんにちは、お馴染み「週末エアアジア」のどうも僕です。

先週末、とうとうゴーアラウンドを初体験しました。
この単語、ずいぶん昔に名古屋空港で墜落事故が起きたときに初めて知ったもので、着陸時に地面に触れたか触れないかのタイミングで突然パワーアップし、再び空へ飛び立つというもの。

参考:中華航空140便墜落事故
自分の動画じゃないですが、実際外から見るとこんな感じ

事故で知った単語なので、ゴーアラウンド、イコールかなりのエマージェンシー的なものだと思っていたが、風が強かったり、視界が悪かったりすると結構な確率で行われているそうだ。

※事故になったのは、機体のオート操縦と、機長の操縦が矛盾して行われたためだと言われている。この事故後、オート操縦より機長の判断を優先する処置が機体に施されたらしい。

だけどこれ、初体験の人には生きた心地がしませんね。再び飛び立ったときは「ハイジャックきたか?!どこ連れてかれんだ!?」と直感的に感じるほど。すぐにCAから「原因が分かり次第報告いたします」とのアナウンスがありましたが、そのアナウンスの後ろで『エヴァンゲリオンでしか聞いたことがないような緊急ブザー的な音』も鳴っていた(笑)。

すぐに機長からもアナウンスがあり、どうやら着陸直前に機体が不安定になったので、安全を優先して着陸やり直しを選択しましたとのこと。ぐるっと旋回して、ゴーアラウンドから5分程度で無事に着陸した。

でも、天候は快晴で、着陸してから確認したら風もほとんど吹いてない。おい、何をミスったのだ?!それとも突風きたのか?マジこえぇーって。

実は今回、もうひとつ怖い体験をしており、山形を過ぎたあたりで機長から丁寧なアナウンスがありました。「到着まで巡航は概ね良好ですが、津軽海峡にさしかかったあたりで気流の悪いところが一部発生しており、今から約10分後くらいにシートベルト着用サインを点灯させるかもしれません。5分程度で抜けられますが、少々大きい揺れが発生する可能性がございます。なお、大きく揺れましても、運行には全く支障はございませんのでどうぞご安心ください」みたいなもの。こんな丁寧な説明は普通はまずないので、ずいぶんお客さん思いな機長だなぁと感心した。

本州を超えたあたりで予定通りシートベルト着用サインがついた。ここでもう一度アナウンス。「何度も恐縮ですが、安全ですからご心配なさらないでください」的な。
「なになに?今から何が始まろうってーの?」的な。

シートベルト着用サインがついた直後の動画。だんだん揺れが強くなり、撮るのをやめた。

で、これがね、体が上下左右に振られるわあちこちで悲鳴が上がるわの、ドンガラガッシャン的な、今までの経験で1位と言っていいほどの、もうアトラクション的な揺れに襲われた。このときはなんとなく撮影をやめてしまったんだけど、撮っておけば良かった。てか、きっと揺れすぎて撮れねぇ(笑)。事前に丁寧な説明をしてくれてたので、なんとか正気を保ってられましたが、あれが突然きたら気を失うレベルの揺れ。

予定通り5分程度で何事もなかったように揺れは止まった。

もう、ちょっとやそっとの揺れじゃ怖くねーぞ。
今回一度に2つのよい体験をしました。

 

ところで、先日アシアナ航空が死者を出してしまいましたね。
好きな会社とB777機初の死者で、今回は二重のショックです。
自分の中で「B777は死なない伝説」にピリオドが打たれました。

 


by manabujp | 2013-07-12 00:27 | Comments(3) »

7月 07

先日、信号で止まろうとゆっくりブレーキを踏んでたら、突然スコーーーンとペダルが抜けた(激焦り。

ビタっと奥まで踏み切ってしまう状態で、踏み切れば効くけども、踏み切るまでなんのひっかかりもなくスカスカの症状。

その後気づいたのは、止まる時に3〜4回ポンピング的に踏んでやると、油圧が復活してくる。騙し騙し行けそうな気配もあれど急ブレーキ的な場面に出くわすと危ない状況。
とりあえず端っこに止めて検索。

ヴェイパーロック現象

大昔に教習所で聞いたような聞いてないような。。。
とりあえずブレーキオイルがないから圧がかからないんじゃないかと思い、しばらく震えながら走って、大きめのスタンドがあったので入った。

いろいろ教わった。
まず、ブレーキオイルは減ってなかった。ただ、この液体は酸化しやすいかなんかで、古くなると水分を多く含んでしまうそうだ。

で、暑い日やブレーキを多用したりすると、熱を持ってその水分が蒸発し、中に気泡ができる。その空気のせいで圧がなくなり、ブレーキを踏んでも引っ掛かりがなくなる現象を「ヴェイパーロック現象」というらしい。まさにこれじゃないかと。
何度も踏むと復活するのは、その空気が圧縮されて元に戻るということらしい。

若いスタンドマンのこの説得力ある説明に、そんな詳しく説明できない元へっぽこスタンドマンの自分は大納得し「あなたが担当でぜひ交換してください」と指名して頼んだ(笑)

実はブレーキって、メンテナンスを怠ると「その逆」はよくある。
つまり、中でブレーキパッドが戻らなくなり、常にブレーキが効いた状態。これは大昔、お客さんで何回か経験した。

だから今回その逆の「止まらなくなる」という仕組みがまず理解できず(こっちの方がよっぽど怖い)、激焦りの中、今回は勉強させてもらった(特に酸化しやすいって部分)。

これがユーザー車検者の自己責任ってヤツですね(苦笑)。

打ち合わせに1時間遅れてしまいました(涙)。

 


by manabujp | 2013-07-07 11:01 | Comments(4) »